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Cherry-pick【名探偵コナンR18短編集】

第13章 好きだと言うのは難しい【服部平次】


「っ、……辛ないか……?」

「……うん、大丈夫や」


しばらく黙っとった平次がやっと話し出した。

ずっと上に乗ってる平次に抱き締められたままやで、強いて言うならこの体勢はちょっと辛くなってきたかもしれんけど。


「……俺、今めっちゃ幸せやわ……がやっと俺のモンになって……」

「アタシもや……すごい嬉しいんよ……なんて言うたらええんか……よう分からへんけど……」


気持ち悪いくらい素直に言葉が出てくる。こんなのアタシとちゃうみたいや。


「ずっと一緒におれや……」

「当たり前や……」

「もう離さへんで……」


また更にキツく抱き締められそうになる。


「それはさすがにちょっと苦しいわ……平次そろそろ降りてーや」

「意味がちゃうんやけどな……まあええわ」





そのまま同じ布団で寝て。

朝方平次がコソコソ部屋を出ていき……

一緒に朝ごはんを食べて、歩いて学校へ向かう。


昨日の夜の出来事も、それはそれは衝撃的やったけど……こうして平次と二人で前みたいに並んで歩けることが内心嬉しくてしゃーない。


「何ひとりで笑てんねん」

「えぇ?……また平次と一緒に歩けるようになったんやなって……」

「ほな……これからは毎朝一緒に行くか?」

「ええの?」

「ええやろ?俺らもう付き合うとるんやし……」


そう言う平次の頬はちょっと赤い。こないな顔は可愛いな……

昔やったら平次と二人で居るのを人にからかわれたりするとイチイチ腹立てて怒っとったけど……今日からはちゃうんかな……











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