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あたしはそんなに強くない…。

第7章 天城家の娘として…


帰り道___



忍「那茅さ、もうひとりになんな…」

会場から天城家に向かう途中、忍がいきなりつぶやいた。

『な、なんだよ突然?』



忍が私に言いたいことの想像ははっきり分かる。だけど、私はそれを肯定する事が出来なかった。

自分が弱いと認めたくなかった…

言葉を濁すしか___






出来なかった。


忍「……、何でもねーよ」

そんな私を分かったように困ったように笑いながら私の頭をクシャッと撫でる



『…そういえば、昔はあたしが頭を撫でてやっていたんだが……いつから立場が逆になったのか………』?

忍「今では俺ん方がデカいかんなー」ふふん♪

『ムカつく野郎になったな…』睨

忍「全然怖くねーぞー」笑


忍といるときは冗談混じりの嫌みな話も楽しい。

『(変わらないな、シノも……あたしも)』クスッ

忍「なんだよ、いきなり笑って?」

『んー?何でもねぇー♪』

忍「ふーん…………学校」

不意に思い出したように“学校”という単語をだした。
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