Eve innocence 【D.gray-man】
第8章 裏切り者
(神田side)
温室の中に入っていくと、
イブは力なく ガタン と立膝を着き、
「どうしてなの…」
イブはいつもと違う泣きそうな声で、
「どうして、私を疑うのよ!?ちゃんと戦ったじゃない。私じゃなくてあの二人が私を売ったのよ?!」
「この役ただず!!!」
【ドンッ!!⠀ドンッ!!】
イブは言葉に合わせて床を叩き始めた。
(あいつバカか?ただでさえ怪我してるのに…)
「私はいつもみんなに嫌われて……ヒック
役ただずで………ヒック
今回も私が生き残るよりマシだと思って覚悟まで決めたのに……」
「早く……赤腕……………会いたいよ……。」
【ズキン】
イブの言葉を聞いた神田は
急に胸が締め付けられるような
痛みを覚えた。
どうにも出来ないユウは
この後、ベンチで眠りに付いた
イブに寄り添っていた。