Eve innocence 【D.gray-man】
第8章 裏切り者
裏切り者と呼ばれたその日を境に
他のファインダー達からの
いじめは更にエスカレートしていった。
私は無心でファインダーとして、
戦う為にさらに鍛錬を重ねた。
裏切り行為に関しては
シェリー教官によると
ティエドール元帥が
何とかしてくれたらしい。
この恩は絶対どこかで返さなくては。
あれから1年過ぎ
私はファインダーとして働くようになった。
いじめのせいで、
よく自分の物や服が無くなる事があったが
いつも何故か神田が
見つけて来てくれた……
私がファインダーになり、
5年が過ぎた…
相変わらず、イノセンスは発動せず
私はファインダーのままだった…
「赤腕に会いたいな…元気かな…」
私はそんな事を呟きながら
みんなに、押し付けられた
洗濯物を干していた。
洗濯物を欲しかけたところで
教団内の放送がなった。
「侵入者!侵入者!教団の敷地に侵入者!現在教団外の崖を登っている模様!エクソシストは集合。ファインダーは守備範囲につけ!」
「珍しいな…侵入者なんて…誰だろ。」
私は洗濯物を持ちながら
自分の持ち場である裏門に戻った。