Eve innocence 【D.gray-man】
第8章 裏切り者
人間はみんな裏切る…
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(神田side)
医務室にシェリーの野郎が入って行った時
俺はマリと2人で監視していた。
マリなら、どんな部屋でも
内容が聴けるし
何があっても俺が止めれる。
俺たちは姿を隠し耳を澄ました。
「イブ…貴方仲間を売ったの?」
「え………私が……仲間を…?」
(やはりな…アイツらが考えそうな事だ。)
「どうなの?」
「私はそんな事をやるためにファインダーになろうとしてるんじゃない!!!エクソシストになる為に日々鍛錬してるんです!!仲間を売って自分に何も得はないじゃないですか!!」
【ギリィ…】
イブが毎日どれだけあの動かしにくい体を
鍛えてここまで動けるようになったか
知らねえだろ。
「そうね。でも、ミカとダニエルは貴方が仲間を情報を売って口封じの為にミカを庇ったって聞いてるの。それが本当なら貴方はファインダーになる資格はない牢屋行きよ。」
「違います!!ほんとに違うんです!!」
「貴方の言い分は分かったわ。貴方は何もしていないのね?」
「していません……」
「とりあえず、上層部と話を揉んでみるわ。」
「はい…分かりました…」
(何が牢屋だ!何が上層部と話をもむだ!!
クソッ!ぶった斬る!!!)
俺が勢いよくイブの部屋に入ろうとすると、
マリに肩を掴まれた。
「神田!今行くとイブの立場が悪くなる。とりあえず、元帥に報告だ。」
「チッ。わかった……。」
その後俺達は元帥に報告すると
少し様子を見ようとのことだった。
その時も食って掛かろうとしていたが
元帥は「大丈夫。安心しなさい。」とのことだった為、任せることにした。
「君はイブを監視して危険がないようにしなさい。大事な子が傷ついたら大変だからね。」
「ああ。」
その後イブは退院したらしいが、
悪い噂が充満していた。
イブはトボトボと歩き部屋に戻ると思ったが
外に出て行った。
後を付いて行くと
教団の森の中にある温室だった。
(あいつ何しにここに…まだ、精神も安定してないだろうからとりあえず付いて行こう。)