Eve innocence 【D.gray-man】
第2章 始まりの場所
今日の公演は乗り切った。
そのはずだった。
「おい!!!!さっきの芸はなんだ?お客様は全然ウケてなかったじゃないか?」
【始まったよ……上手くいっても結局罰があるんだよな。⠀】
「今日は牢屋にでも入って反省しな!」
(ドンッ!キィーーガチャ)
結局締め出されてしまった。
「疲れたし一眠りしよ。」
牢屋の中で横になろうとした時
奥に小さな人影が見えた。
「誰?」と私がきくと
「お前も罰で入れられたの?」
私と同じくらいの茶髪の男の子だった。
「あぁ。まぁ。そんなところかな?毎日こんな感じよ。」
「俺もだ。俺の腕こんなんだから芸なんて上手くできてもたかが知れてる。」
「私も同じ。足がね良くなくてさ……。君名前は?」
「名前はない。赤腕ってみんな呼んでる。お前は?」
「イブよ。イブ サライン。」
(ドクン)
何か胸がザワザワする…どこかで聞いた事あるような。
俺はどこかで知っているような気がしたがその時は知らない振りをした。