Eve innocence 【D.gray-man】
第2章 始まりの場所
英国 エディンストンの街
\ワァァァァァアアア/
あるサーカス1団の前で
客の拍手や歓声が鳴り響く……
私はサーカス団のメンバーだった。
物心着いた頃からこの場所にいる。
現在12歳
私はこの場所が大嫌いだった。
誰か助け欲しい。
昔はそんな事思っていたけれど
今はそんな希望も無くし
ただただ命が尽きるのを待っていた。
「おい!イブ!!早くしろ!開演するぞ!」
(バシィ!!)ムチで叩かれる毎日
「今日も客のためにお前の唯一の取り柄の芸を頼むぞ。」
「上手く出来なかったら飯抜きな!」
浴びせられる罵声や暴力
もう、うんざりなんだ。
誰か誰か……
私を殺して……
重い重い体を引きずりながら開演カーテンの前に行く。
サーカスが始まった……