Eve innocence 【D.gray-man】
第3章 新しい出会い
目を覚ましたイブは動かない体のまま
あたりを出来るだけ見渡すと
1人の男性が覗いてきた。
「あれ?気がついたかい?大丈夫かい??だいぶ衰弱して寝てたみたいだからねぇー。」
「衰弱??寝てた……!!!!!赤腕は!?!?」
すぐにあたりを探して赤腕を探したが
赤腕はおらず、変わりにイブと歳の近い男の子と
盲目の体格ががっしりとした男性が2人いた。
「貴方達は……」
「2人とも、挨拶しなさい。」
「ちっ!!…………ユウ。神田ユウだ。」
「神田もう少し優しく!私はノイズ·マリだ。」
「そして私はフロワ·ティエドールだ。訳あって君を探していたんだ。」
「私を…??」
私は自分を拾って助けてくれた人達に対して
何をされるか分からない恐怖から構えてしまった。
「そんなに身構えないでくれ。私は黒の教団に所属しているエクソシストだ。世界中に散らばるイノセンスを探している。そしてそのイノセンスは体内に宿っていたり、どこか特異的な場所にあることもある。」
「は…はぁ……。」
未だによく分からないイブ。
「君の身体を勝手ながら見せてもらったが、君のその両足と背中が黒いのはイノセンスだ。」
「え!?勝手に!?!………え?ちょっとまって。私の足がイノセンスってやつ?背中にもあるの??!こんなに役に立たない足が?」
【嘘ついて騙そうとしてるのかな??⠀】
イブは疑心暗鬼のままティエドールを見ていると
(キャーーー。ドッドッドッ!!!バァーーーン!!)
近くで爆発と叫び声が聞こえた。
「おい!!マリ!!悪魔か?!」
【悪魔……?】
「悪魔のノイズだ!!行ってきます元帥!!」
「行ってらっしゃい。」
そう言って2人は行ってしまった。
私も2人が出ていった方を見ていると、
2人は刀や不思議な糸でその悪魔を攻撃していた。
そして、びっくりした事は人の姿をしていたのに
急に皮を破って悪魔という物がたくさんでてきた。