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Eve innocence 【D.gray-man】

第3章 新しい出会い




イブは布に包まれて、担がれて揺られていた。
どこに行くかも分からないまま。


【どこに私は捨てられるんだろうか……捨てられてももう一歩を動けないし、あとは死を待つだけか……】


(ドサッ)
「この辺に投げときゃあ、いつか死ぬだろ!」
「そうだな。あばよ!役立たず。」

そう言って私は投げ捨てられた……


周りは何も音がせず静かだった。
【赤腕は大丈夫かな?私がいなくても上手く逃げて幸せに暮らせますように。】

そんな事を考えてゆっくり周りの闇に飲み込まれていこうとしていた時……


「うーん。多分この辺だと思うんだけどねぇ~。どうだいマリ?何か聞こえるかい??」

「微かに呼吸の音がします。しかし、どこにいるか弱すぎて…」

「おい!!さっさと見つけろっていっ!!」

(ゴッ!!)

「うぉ!!あぶね!!んだよこれ!こんな所に粗大ゴミ捨てるな…よ??うん??」

「騒がしいよ。ユウ。どうしたんだい?」

「いや、足に何か引っかかった。が、何かゴミじゃないような…」

「お!それは!まさか!!」
ある1人の中年男性が近寄りその布袋を開けてみると
中にはボロボロの今にも消えそうな少女が出てきたのであった。

「こりゃ~大変だ!マリ!!救急箱を!!そして、水を組んで!」
「はい!!元帥!」


「ユウはすぐにテントを張り、寝床と暖を取れるようにしてくれ。」

「チッ!分かったよ。」


すぐさま3人は準備に取り掛かり少女の救済を行った……


その2日後…


(パチッ)
【凄く暖かい…そして、安心する…】
「ここは…」

イブが、目を開けると何やらテントの中であった。
ふと横を見ると、優しそうな男の人が傍で寝ており
色黒の大柄な男性と私より少し大きいサラサラの髪をした男の子が寝ていた…


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