第12章 最後の任務
義姫のところへ向かうと既に出産が始まっていた
痛みに耐えている声が響いていて
女中「義姫様!あと少しです!あ、頭がでてきてまする!」
もう少しで生まれると安堵したしたとたん城が騒がしくなった
家臣「輝宗様!輝宗様!」
輝宗「何事だ!今、子が生まれるかもしれんという時に
」
家臣「不審な者が門の前におりまして、義姫様にお目通りしたいと申しているようです!」
輝宗「なんだと?お東は今大変だというのに通すでないぞ、もしもの時は切り殺せ。」
家臣「はっ!」
良かった…何かを察したのか近寄らせないように配慮をしていた
輝宗がいれば義姫は大丈夫そうだな
すると光忠が来た
光「主!現れたよ、今門の前にいる。」
私「あぁ。輝宗が家臣と話しているのを聞いていた。輝宗がいれば義姫は大丈夫だろう。絶対門から先には通すな。門番を峰打ちして気絶させてあいつらを殺してもいい。」
光「御意」
返事をすると光忠は伽羅ちゃんと門へ向かった
それから数分後
「おぎゃぁー」
ついに生まれた
女中「義姫様!おめでとうございまする!おのこでございまする!」
義姫「おのこか…!よかった。」
輝宗「お東!よう頑張った!礼を言うぞ!」
両親の目はとても優しかった
輝宗は生まれたばかりの赤子を抱いた
梵天丸こと、伊達政宗の誕生の瞬間だった