第8章 記憶
碧ちゃんは巫女服を着ていた。
澪「巫女服似合ってる…本当に神社関連の人じゃないの?」
碧「うーん。家は昔だと武士の家だったとは聞いたけど、どんな家だったかは聞いてない。」
武士の家か~そんな感じする
気が強い所とか
軸がぶれない所とか
割りと"破天荒"な所とか
面白い子だな♪
澪「そっか!ここまで巫女服似合う子なかなかいないよ!羨ましい…私似合わないから笑」
碧「似合う似合わないじゃないと思う。気があるかどうかだとおもう。」
父「そうだ。碧ちゃんの言うとおりだ。気持ちがあるかどうかだ。気持ちちゃんとあるだろう?」
澪「あるよ!」
父「ならよし。御神刀見に行こう。」
澪/碧「うん!」
御神刀があるところに着く
父「ここからは、関係者以外には見せてはいけないから他の人に聞かれても話してはいけないよ。」
碧「わかりました。」
返事を聞くとお父さんが戸を開けた。
するとそこには刀があった。
碧ちゃんを見ると目がキラキラしていてとても楽しそうだった。
碧「綺麗…」
碧ちゃんは綺麗と言っているけど私は何も思わなかった。ただの刀としか。本当に刀が好きなんだとわかる。それをお父さんも感じたのか
父「持ってみるかい?」 と
碧「良いんですか!」
父「あぁ、良いよ。はいっ。」
お父さんが刀を取り渡した。
すると碧ちゃんが刀を持ち、
峰の方を下にし刃先や波紋を見ていた。
それを見ているとお父さんが急に私に外に出ろと言ってきた。
何も言えずお父さんが私を本殿から外に放り出した。
境内の雰囲気が変わった。感じたときのない霊力。
怖いけど碧ちゃんが気になり本殿の中に戻った。でも、そこには碧ちゃんだけどいつもと違う雰囲気を出していた。
碧「…」
お父さんが驚いていた。
父「嘘だろ…まさか、政宗公が乗り移って…」
え?!政宗公が乗り移る?!
私の家の神社は伊達政宗を祀る神社。
昔から言い伝えられていることがある。
それは、
『政宗公の生まれ変わりが来ると刀を持った瞬間、乗り移る』