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審神者になったら実は昔、伊達政宗だった

第7章 急な出陣


審神者が息をしてないのを確認して手を合わせて拝んでから立ち上がる。

すると急に立ち上がったせいか腕から血が一気に出た。

私「痛っ…だいぶ深く刺さったし。ホント勘弁してほしいわー」

鶴「主!腕、止血するぞ!」

鶴丸が腕に綺麗な布を痛いぐらい強く巻いてくれた。

鶴「血管切れてそうだからこれぐらい強く巻いても大丈夫だろう。主、頼むから君はあまり無茶をしないでくれ。君が倒れたらもともこもないだろう。」

私「ごめんね?私の大事な刀に傷つけられて凄い腹立ったんだよねー。光忠の傷の手当てしないと。」

光忠達の方を向くと固まって私を見ていた。

私「どうしたの?光忠?傷の手当てするからこっち来て。」

光「どうしたのって…さっきの主…」

私「あー。あれは、腹立って自分の中の何かが切れたんだよね。そしたら体に懐かしい感覚があるし、何かこの感じ前にもあるなーって思ったら殺してた。」

光「記憶少しずつだけど戻ってきてるね。」

私「そうなの?それより手当て。」

光忠の脇腹にあるちょっと深い切り傷に触れた。

光「ありがとう。綺麗に治った。」

私「どういたしまして。ところで伽羅ちゃんと貞ちゃん。いつまでそこで固まってるの?ここの刀達と清光はどこ?」

二人ははっとして

貞「加州はここの生き残っている刀達と一緒にいるぜ。主も早く加州のところにいこうぜ!心配してる」

私「わかった。行こう。」

向かおうとすると私にしか聞こえない声で伽羅ちゃんが

倶「あんまり無茶するな…」

私「ごめんね?でも、私の大切な刀達が傷つくのはどうしても見てられない。だから私にできることあるならやりたいの。」

倶「…生きて帰る、それがあんたの出来ることだ。あいつらのためにな。」

伽羅ちゃんは貞ちゃんや光忠達の方を見ながら小さく微笑んでいた。


私「あいつらじゃなくて、俺たちでしょ?伽羅ちゃんも私の大事な刀なんだから。」

倶「行くぞ…」

私を通りすぎていく彼の耳は赤かった。

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