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舞う羽は月に躍る《ハイキュー‼︎》

第4章 チーム


さてはて、タイミングが良いのか悪いのか。

「そこのロン毛兄ちゃん、ラスト頼む!」

MB森さんが旭さんにアンダーハンドでトス。

「止めんぞ!!」

「命令しないでくんない」

「本気で行くっス、旭さんっ!!」

元気だなぁー、烏野チーム。

右手打ちか

ドガガッ

んー、ブランクあるにしてはパワーが上手くのってる。

でも、ブロックされたことで、何がよぎったのか、旭さんの表情が硬くなったけれど、

「ーーだからもう一回、トスを呼んでくれ!!エース!!!」

夕先輩は信じてるんだ。
旭さんが、エースだって。

だから、

「菅原さん!!もう一回!!!決まるまで!!!」

ココを乗り越えないと、旭さんも夕先輩も、スガ先輩だって前に進めない。

「菅原アーーッ!!!」

トスを呼んで

「もう一本!!!」

ネットから少し離した高めのトス。

「旭…!!」

丁寧な、丁寧な、スガ先輩らしいトス。

「君、向こうのチームに肩入れしてんの?悪いけど、また止めるよ?」

「当然だ。手なんか抜いたら何の意味も無えよ!」

「うおおおお」

…龍先輩、言葉になってない。


ガガガンッ

うん、やっぱりエースだ。


「ナイス!!ナイス旭っ!西谷もっ!」

「…お前らも…ナイストス……スガ。西谷も…ナイスレシーブ」


烏野高校排球部本始動、と言いたいけれど。


バガァン!!

「「「「日向!!」」」」

「…っ、う〜〜〜〜っ」

顔面直撃。というか、明らかに試合から気が逸れてた。

「日向くん、いきなり起き上がらない。いくつか質問するから短く答えて。
ここはどこ?」

「体育館」

「何してた?」

「部活。バレーの練習試合」

「吐き気とか目眩はある?」

「ない。……痛いだけ」

そっか。

「取り敢えずは大丈夫そうだけど、念のため安静にし「大丈夫!!ちょっと躱しきれなかっただけで…大したことは…顔面受け慣れてるし!」

それは、慣れるの良くない。

「はっ!?……なに、ボケェーとしてた…試合中に…」

影山くんって本気の時は、冷静に怒るよね。

「…エースが居るってわかってから、興味とか憧れとかの他にーー嫉妬してたろ」

「…………羨ましくて…何が悪いんだ…。もともとでっかいお前になんか、絶対わかんないんだよ!!」
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