第4章 チーム
「ん、ローリングッサンダァァァ!!!」
夕先輩は相変わらず綺麗なレシーブだ。
「…あ、うん。ナイスレシーブー!」
スガ先輩。
「普通の回転レシーブじゃねーか。"サンダー"どこ行った!」
夕先輩が名前呼びなら俺も!と言われたので、田中先輩改め龍先輩。
「コラー変な事叫びながら動くんじゃないよ。危ないよー!」
澤村先輩。
「何で叫んだんですか?」
影山くん。
「何…今の…」
蛍。
「ブフーッ」
忠くん。
「影山・月島・山口、まとめて説教してやる、屈め!いや座れ!俺の目線より下に来い!!」
スガ先輩すごく棒読み。
龍先輩ナイスツッコミ。サンダーは何処に。
澤村先輩は中々に刺さるお言葉。
蛍は確信犯、忠くんは釣られただけ、影山くんは純粋な疑問。天然だなぁ。
「教えて、ローリングサンダー教えてえええ」
日向くんはバカ素直。
「おつかれさまーっ」
あ、武田先生。
通称、武ちゃん。1年進学クラスの現代文と3年の現代文担当。結構わかりやすくて、好きな授業だ。ちょいちょい登場人物に感情移入しすぎてるけど。
「ゴールデンウィーク最終日、練習試合組めました!!」
ゴールデンウィーク合宿か。
楽しみー!!
相手は、
「東京の古豪『音駒高校』」
………げ。
武田先生、結構凄いトコと練習試合組んでくるよね。得意な(←嫌な特技だ)土下座のお蔭か、はたまたシツコさが勝因か。
「何」
「それはこっちの台詞…って、声に出てた!?」
よくやるので確認。思考回路がダダ漏れとは蛍からのお言葉だ。
不機嫌そうな(いつも通りとも言う)蛍に聞けば、すごーくムカつく笑い方をされた。
「いや?顔にかいてあった」
「そっかー」
音駒高校、ネコと言えば、化け猫監督。
懐かしい名前。
……烏養先生、元気にしてるかな?
「今絶対違うこと考えてたデショ」
バレたか、流石エスパー蛍。
でも楽しみだ。ゴミ捨て場の決戦。
「よし!せっかくの練習試合、無駄にしないように練習も合宿も気合入れんぞ!!」
おーー!!
「東京かああ…!シティボーイめええ、けちょんけちょんにしてやるんだぜええ…!」
おーーーー。
がんばろ。
さてさて、合宿前に旭さん、戻ってくるといいんだけど。
日向くんとか突撃しそうだよね〜