第20章 登場!噂の!!ユリンヌナ
セジンはユリンに言われるまでもなく、
少なからず彼等を認めてはいる。
彼女と同じ舞台にたつために努力しているからだ。
宿舎の前に車を止め、彼等を待つ、
彼女はいない……
けど、セジンの前にやって来た彼等は
彼女の話で持ち切りだった。
「あ!おはようございます…セジンさん……サユは?」……
「あー……ユリンが先に連れてったよ……」
セジンの言葉に肩を落とす彼等……
「え!?サユいないのー!?」
「まぁ、彼女は売れっ子だから仕方ないよテヒョア…」
「ジミン!?でも、華がいないんだよ…寂しいじゃん!」
「まぁ、まぁ、…とりあえず僕達彼女と撮影出来るんだからいいじゃない……」
彼等は家族のようだった。
そんな彼等を見た時、
セジンは思った。
彼女もこの輪に入ることが出来たなら、
きっと今より幸せのはずだと…
独りで全てを隠さないで、
それに…彼女の話や彼女がいなくて寂しと言ってくれる彼等が仲間なら、彼女はきっとより強くなれると…
そんな不思議な魅力が彼等にはある、。
そうセジンはしみじみ彼等を見て思うのだった。