第19章 努力は一番の華を産む
「なんで、サランが……」
驚いた彼にテヒョンは後で隠れようとしている彼女を友の前にだした。
「ほら〜サユも挨拶して〜…」
「うっ…はじめ…ましてです……パン・サユ…です……」
「あ、こちらこそ、パク・ジミンです…」
そんな2人は恐る恐る握手を交わし、
ジミンは彼女をちらりと見ると、
テヒョンの首根っこを掴んだ。
「おい!テヒョン!久しぶりにあったと思ったらなんで、サランがいるんだよ!?」
「え?だって、ジミンの憧れでしょ?」
「そうだけど、普通、連れてくる?」
「だって、ジミンが頑張ってる姿見て欲しくてさ……」
相変わらず不思議な友達に呆れ顔をするジミン……
なんで、今、連れてくるんだよ……まだ、僕はお前とは違って、サランの隣にも行けていないのに、
拳を強く握り締め、ジミンは顔を歪める。
そんな彼の顔にテヒョンも悲しげな顔をした。
「余計なお世話だった?」
彼の糸なんてジミンには分からない……
でも、天才の彼女が僕を見て何になるんだ……
ジミンはテヒョンに向け、言った。
「いや、ありがとう…テヒョナ……」
嘘をつきながら、二人とも笑う姿に
彼女がビクつきながら2人の手を掴む。
突然の彼女の行動に事に驚き声を上げる。
なんで?
「え?サユ?」
「えっと…パンさん?」
「お二人共……思いは同じなのですね……」
「え?」
「デビューをする為に必死に努力して、友を思う気持ちも強いひとですね…」