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高嶺に咲く【BTS】

第9章 彼女に少しの幸せを


あのライブ以降、ホソクは、他の誰よりも彼女の事は分かるようになって行った。

とう言うより、きっと、元々そういうのに長けているのだろう。

だから、彼女は彼に懐くのも早かった。

それを見て、嫉妬する2人はホソクに言う。

「お前、仲良くなんの早えな……」

「本当に…どんな手を使ったの?」

「えっ!?2人してなんだよ!ただ、気になった時、サユの話を聞いてあげてるだけ!!」

ホソクは慌てて、弁明しつつ、内心は
彼女とかなり仲良くなりたくて近寄ったんだ。

あの時からそうだった。
ナムジュンから話を聞いた日、ホソクが思った感想だ。
あの子のニュースもダンスも1度、見たことがある程度だった。

でも、その時、無表情な彼女に
彼はダンサーをしながら、思っていた。

彼女のような子や全ての人を笑顔に変えるようなダンスがしたい……

それでも、彼女は人気だ。
凄いと当初かなり思っていた。

けど、彼女の笑顔が見たくなった。

きっと素敵な笑顔だろうから、

だから、ここを受けた。
最初にナムジュンに会って、その次にユンギヒョンにあって、
彼は確かに1度も彼女には会わなかった。

だけど、宿舎でテレビを見た時、

彼は彼女があの時のままだと知る。

彼女は無表情にまだ、踊り歌っていた。

じゃあ………

ホソクは考える

あの子を笑顔にしなきゃ、俺の目標が達成出来ない。

だから誓う
綺麗すぎて眩しくて目に焼き付いたあの笑顔をみんなに見せてしまうくらい、
彼女に少しの幸せを挙げられるような
最高のダンサーになるよ……

あの子の闇は確かに深いが、

ホソクは嫉妬する2人を見て、次にこう返した。


「ナムジュナ!ユンギヒョン……俺負けないから、」

負けないから、

だって、きっと、これは彼の初恋なのだから……


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