第2章 彼女の始まり
歌は大好き…踊るのも好き、
彼女は暗い部屋でいつも1人で踊って歌っていた。
彼女は日本人で、親も日本人、
でも、居るのは、韓国だった。
そんなある日、近所で通報があったらしい……
彼女の両親が彼女に虐待をしていると
そう彼女は虐待をされていた。
でも、彼女はそれが普通だった為、
寧ろ知らない人が入って来たのが、怖かった。
誰?何で入って来るの?
彼女はこちらに…父が事業を始めるため、連れてこられた
でも、その事業は…失敗し、両親はその全てを彼女のせいだと言い始めたのだ。
暴力、罵声、監禁、何をされても、幼い彼女には普通だった。
『 出てって、ママとパパがまた、怒るから!!出てってよ!』
彼女は助けにきた警官に日本語で、そう叫ぶ。
彼女は来てから数ヶ月で、この暗い部屋に入れられたから知らなかったのだ。
言葉が通じないと言う事を。そして彼女の現年齢が7歳…だという事も…
どうして?何?どうなるの?
そんな彼女に警官の1人が言った。
「大丈夫?君が娘さんかな?」
「………………」
「もしかして、言葉が分からないのかい?」
「……………」
何?聞いたこともない言葉
「っ………………」
傷だらけの足や手を出しながら彼女は言った。
『貴方は誰ですか?』
そこで、警官は絶句したという。ここまでされても、抵抗しないほど、彼女にそれを植え付けていたのかと、
これが、彼女が外を知った最初の日の事だ。