第7章 August
無事、どうやら、彼はオーディションで受かったらしい
つまりは、ナムジュンと同じ立場になるのだろう。
「練習生二人ともラッパーで私だけ、ボーカルですね!」
「ははっそうだね……なあ、サユ?」
ナムジュンは彼女の頭に手を置くと、彼女を撫でる。
「うん?どうしたんです?ナムオッパ?」
「あぁ、…もう独り占め出来ないと思うとね……」
「?」
彼女は分からないがナムジュンは少し寂しくなった。
そう彼が思っていると、練習室に彼は入って来た。
「ミン・ユンギです…よろしくお願いします!」
彼女はナムジュンの後ろに隠れながら、2人は挨拶をした。
「よろしくお願いしますキム・ナムジュンです」
「えっ……とよろしくお願いしますっサユ事サランです。」
どうやら手紙で知っていても、彼女は少し人が怖いようで、しっかりナムジュンの服を掴んでいる。
すると、ユンギは彼女に近づいて、彼女の手を握った。
「よろしく…そして、ありがとう…アンタには感謝しかしてない。だから……俺もアンタに認めてもらい続けるよう頑張るよ……」
ユンギの言葉に彼女は顔をちらりと見るとこう言った。
「………認めますよ……ずっと、だって、あなたの音楽は生を感じますからっ……だから…もう認められるという感じではなくっ……もっと、素敵な曲を私に聞かせて欲しいっです…」
彼女の気持ちに目を見開くユンギ…
それと、ナムジュンの方を向き笑った。
「多分、今日から一緒に住むと思うからよろしくな…」
「はい、よろしくお願いします。」