第30章 華とカップリングと彼等の気持ち
3ハッピー
ユンギとサユが絡み終わると、
ホソクが彼女の手を引っ張った。
驚く彼女と、
それに叫ぶファン
ホソクはそんなファンの叫びを聴きながら、
彼女を膝の上に座らせる。
「っな!?ホソクヒョン!?」
「あ!ちゃんとヒョン呼び?サユは律儀だなあ〜……」
逃げるサユの頭を撫でながら、
ホソクはユンギとソクジン
への嫉妬心のようなものを昇華する。
まあ、マンネラインの視線も痛い気がするが、
今の時間は、ホソクと彼女の時間だ。
彼は恥ずかしがる彼女を見ながら、
笑うと、ハートを送る。
「ヤ〜!!ファンにサユも送ろうよ〜!!」
ハートを半分作るホソクの手に彼女は目を合わせずそっと手をくっつけた。
「うっ………はい、ハート……」
「ARMY!!サランヘ!!」
ホソクの笑顔と彼女の可愛さにファンの何人かが失神した。