第24章 宿舎
新しい宿舎は少し、広くて、
でも、彼女以外は前と変わらず同じ部屋だ。
まあ、彼女は女の子なので、当然の配慮で一人部屋
だが、彼女が来る間
全員が落ち着きなくてしょうがなかった……
「いや、皆……落ち着きましょうか……」
「え!?ナムジュンは平気なの?サユが来るんだよ?」
ナムジュンの声にホソクはリビングを右往左往しているし、
ソクジンもキッチンから出てきて、
こう言った。
「ねぇ?ナムジュン、サユって何が好きかなっ?やっぱり、ハンバーグとか?」
どうやら彼女を歓迎するために料理をしてくれているらしい。
「え?サユは、なんでも、食べるって言ってましたから、多分、なんでも大丈夫ですよヒョン……」
エプロンを付けた彼を見て、彼女はどういう反応をするのだろうか、
ナムジュンがそう考えていると、
ユンギとジョングクが何やら白い箱や紙袋を持って、帰って来た。
「ジョングクガ……サユの好きな奴買ったか?」
「はい!ファンミで言ってた。苺のたっぷり乗ったケーキです。」
「でかした。」
「俺も、サユが好きなキャラクターのぬいぐるみ買ったわ」
「絶対…喜びますね」
2人のワクワクはきっと常人とは違うのだろう。
まぁ、ファンだからか、
そして、テヒョンとジミンは玄関でずっと彼女を待っている。
「ジミナ!サユいつ来るかなあ?」
「テヒョア…分からないけど、きっと凄く可愛いと思う。」
「え?私服かな!?」
ナムジュンは思う。
本当に彼女は独りでなくなったのだと、
それと同じくナムジュンもドキドキしていた。
だって、彼女と一緒にいれるのだから、
だけど、彼女は今まで、シヒョクの家以外知らないのに、大丈夫なのだろうか、
そう、ナムジュンは眉間にシワを寄せて彼女を待った。