第21章 ユリンの見た彼等の愛
撮影が終わり、サユのメイクを落とすと、
ユリンは彼女の楽屋から離れ、彼等を呼んだ。
彼等は不安げになりながら、ユリンの顔を見ている。
そんな彼等にユリンは先程現像した彼等の写真を出す。
「あ、それっ…」
全員が彼女にしたことを思い出し、紅くなる中、
ユリンは彼等に言った。
「あなた達の思いは、わかったわ……今日は私の負けね、因みにこの写真だけど、あなた達が以外に大胆すぎるから、
デビューしてから直ぐにメンバーと噂されるのは、あの子にも、皆にもあまり良くないと思うのよね〜
だから、私と合成するからね!」
いや、なんで?ユリンさんと?
と彼等は微妙な顔をする。
「な!?こんな可愛い私とのツーショットよ!!嫌でも!!喜びなさいよ!?」
ユリンの興奮に苦笑いを浮かべれば、今度はそこにセジンが入って来た。
「お!終わったんだな!!っうか、ユリン……なんだ…?あの甘い写真は……」
セジンの言葉に頭を抱えるメンバーに
ユリンが笑う。
「あら?セジン、見てわからなかった?あれは、この子達の男気よ?」
「そうか…大変だったな……」
セジンはユリンの言葉に彼等の頭を1人1人撫でる。
ユリンはそんなセジンにため息を漏らしながら、彼等を凄い勢いで、指さした。
「だけどね!あなた達!!今回は認めてやるけど、忘れないで!!あの子を泣かしたら許さないから!!」
ユリンの声にそれを聞いた彼等は応える。
”わかってます”と……だって、俺達は彼女を護るために隣に行くのだから、
彼等の帰る姿に微笑みながら、セジンがユリンの肩を叩いた。
「だから、言っただろ?大丈夫だって、」
「何が?大丈夫なの?」
「え?」
「あんな…強い愛情をあの子に抱いてる7人………誰も勝てないじゃない……何が大丈夫なのよ……………けど、あの子達なら、大きくなるかもね…?」