第2章 ☆青・春・変・身
ウィィィィン…
『賢吾くん……』
賢吾「遅くなった」
ユウキ「あ、!大丈夫??」
『うん、もう平気』
ユウキ「よかったぁー…」
『ねぇ…フォーゼ…だっけ?あれは何?ここはどこ?』
賢吾「ここはラビットハッチだ」
『ラビットハッチ…?』
ユウキ「そう!!ここはラビットハッチ!月の上!!」
『月の上!?』
ユウキ「うん!!ほら!」
ユウキの指差す方には……
『地球…!?』
ユウキ「うん!!」
『嘘みたい…月の上にいるなんて…』
ズキンッ…
『…っ』
ユウキ「!?」
『痛い…っ』
賢吾「大丈夫か!?」
『赤い…目の…男の人…?』
賢吾「!!」
ユウキ「え??」
『誰…?』
賢吾「…お前…」
ユウキ「大丈夫!?!!」
『平気…』
賢吾「今お前、赤い目の男と言ったか!?」
『う、うん…。誰かわからないけど…』
賢吾「(記憶が…戻ってきてるのか…!?)」
ユウキ「賢吾くん?」
賢吾「…何でもない…」
『……?』
賢吾の顔が一瞬だけ笑った気がした
賢吾の笑った顔を見るのは久しぶり
ユウキ「とりあえず…保健室行く??」
『ううん。大丈夫だよ!』
今日はそのまま帰ることになった
賢吾との家は近く
『賢吾くんってば私に隠し事多すぎだよ』
賢吾「隠し事じゃない」
『私からすれば隠し事なのっ。でも…』
賢吾「…?」
『賢吾くんと帰るの…久しぶりだから嬉しいな』
賢吾「…っ////」
『この頃の賢吾くん…何か上の空だったから』
賢吾「…………」
『だから……っ!!』
ガクンッ
賢吾「!!」
『…っ!!』
目の前にサソリ座ゾディアーツが現れた
賢吾「!!」
「ごきげんよう…星の姫」
賢吾「星の姫…!?」
「…あなたは我々に必要な存在なのです…」
賢吾「をどうする気だ…!!」
「いずれ迎えに伺います…星の姫…」
サソリ座ゾディアーツは姿を消した
賢吾「!!大丈夫か!!」
『…星の力が…強く…っ』
賢吾「星の力…!?」
はそのまま気を失った