第30章 ☆後・輩・無・言
―――入学式―――
今日は天高の入学式
新入生が続々と天高の門をくぐる
そして…
「あの人超可愛い…!!」
「名前何て言うのかなぁ~…!?」
早くもは新入生の的になっていた
弦太郎「新学期キターーー!!ピッカピカの新入生!新たな友との出合いの予感!!俺の胸は!トキメキまくってるぜー!!!」
賢吾「だが…新入生たちは引きまくってるぞ」
ユウキ「あちゃー…!」
弦太郎「心をぶつけ合えば!すぐダチになれるさ!!」
『おはよう、みんな』
弦太郎「よぉ!!」
賢吾「怪我は大丈夫か?」
『あ…うん』
賢吾「…?」
弦太郎「おっ!!」
弦太郎は1人の少年に目をつけた
弦太郎「さっそく俺の助けを必要としてる奴!!発見!!」
弦太郎は少年の肩を掴んだ
「えぇ…!?僕…?」
弦太郎「道に迷ってんなぁ!?後輩!名前は!?」
「草尾…ハル…」
弦太郎「いい名前じゃないか!!ハル!!俺が案内するぜ!!」
弦太郎はハルの手を取り、猛ダッシュ
『朝からテンション高いなぁ~』
そんな弦太郎とハルの前に1人の少女が
「おはようハル」
ハル「おはよう蘭…」
弦太郎「ん?お前ら知り合いか?俺は如月弦太郎。この学校の生徒全員と友達になる男だ!よろしくな!」
弦太郎は蘭と呼ばれる少女に手を差し出した
蘭はその手を無視
蘭「行こう」
蘭はハルを掴んで行こうとした
弦太郎「俺はあいさつしたんだぞ?そっちも…!」
蘭の肩を掴んだ弦太郎
蘭は合気道で弦太郎を投げ飛ばしてしまった
ユウキ「おぉー!な、何今の…!!」
賢吾「合気道か…」
ユウキ「え?」
賢吾「見事だ…」
弦太郎「よし!決めたぜ!お前が新入生の友、第1号だ!!俺とダチになれ!!」
蘭「私たちに関わらないで」
蘭はそういうとハルを掴んで行ってしまった
ユウキ「うわー!何か変わった子だねっ」
賢吾「別に普通だろ。他人への無関心と拒絶、それが今時の若者だ」