第26章 ☆卒・業・後・髪
弦太郎「春だなぁ~!賢吾!学校に青春という花粉が蔓延する時期!それが春だ!心のムズムズが止まらなくなる!危険な季節だ!」
流星「おはよう!」
弦太郎「おう!」
ユウキ「おはよう!」
『おはよう!』
流星「(お前のおかしな発言も絶好調だ)」
ユウキ「あ…ねぇ」
ユウキが見つけたのは、桜を見つめる美羽だった
弦太郎「おい美羽!」
美羽「弦太郎!!あ…みんなも」
ユウキ「どうしたんですか?何か…恋する乙女みたいですよ?」
美羽「えっ!?…ただ…あんまり綺麗だから見てただけよ。それだけ」
~♪~♪~♪~
隼が描かれたド派手なトラックが現れた
隼「美羽。俺には君が必要だ。一緒にプロムに行こう!そして…俺と踊ってくれ!!」
トラックが消え去り、隼が姿を現した
ユウキ「わぁ~…!!先輩、派手派手だぁ~!!」
美羽「今は…そんなこと考える気になれないわ、隼!」
美羽は隼を一蹴り
隼「そうかそうか…」
「「「えぇっ!?」」」
隼は見るも無残に撃沈してしまった
ユウキ「あちゃー!」
美羽はその場からいなくなった
友子「撃沈…」
ユウキ「はぁ…」
弦太郎「プロムって何だ?」
流星「プロム知らないの?如月くん」
弦太郎「おぉ…ミジンコほども知らん」
賢吾「プロムは卒業式の後に行われる、高校生活最後のダンスパーティーだ。3年生が異性のパートナーを誘って、ペアで参加する」
弦太郎「あぁ??」
友子「まさに…3年間の恋の集大成…!」
友子からは黒いオーラが
弦太郎「うぉぉぉっ!」
ユウキ「友子ちゃん!呪わない呪わないー!!」
弦太郎「そ、そうか…!隼も美羽も、もう卒業しちまうんだな!…え?ちょっと待てよ!?卒業するだと!?隼と美羽が!?えぇぇぇ!?」
『はぁ…』
流星「どうかしたの?」
『ちょっとね…』
校舎に入り下駄箱を開けると…
バサバサバサバサッ!!
『!』
弦太郎「うわっ!何だ!?」
ユウキ「さっすが!!去年より多いんじゃない!?」
『えぇ…』
流星「これ…全部プロムの…?」
賢吾「相変わらずだな」
『………』
JK「おっ!今年もやりますかぁ!」
弦太郎「JK!…やるって…何を?」
JK「姫とプロムで踊る人を決めるんスよ♪」
弦太郎「大変だな…」