第24章 ☆白・鳥・同・盟
鳥居崎「おぉ江口…。やっと来たねぇ…。で?遅刻の理由は!?」
江口「見学者を連れてきたんだ」
弦太郎「よろしく!」
鳥居崎「不良」
弦太郎「!」
鳥居崎「アホ」
ユウキ「え…?」
鳥居崎「ゴス」
友子「………」
鳥居崎「イケメン」
流星「………」
鳥居崎「プリンセス」
『………』
鳥居崎「全員ダメだ。会の品格が落ちるからねぇ。帰んな!」
ユウキ「超やな感じ…帰ろう弦ちゃん」
弦太郎「いや、帰らない」
ユウキ「え…」
弦太郎「俺はもう1度キッグナスに会う。会って絶対ダチになる」
鳥居崎「ダチに…?」
弦太郎「俺は如月弦太郎。この学校の生徒、全員と友達になる男だ!!」
鳥居崎「ふっ…おもしろい。20ポイントだ。見学を許可するよ」
弦太郎「うおっ!本当か!やったぜ!!」
鳥居崎「じゃあ始めよう!!正義の心を分かち合う時間だ」
母部田「今日僕は…迷子の子供を交番へ連れていきました」
「「「おぉ~」」」
パチパチパチパチ
鳥居崎「いいことしたね母部田。10ポイントだ」
母部田「ありがとうございます!」
「私は、今にも枯れそうな花に水をあげました!」
パチパチパチパチ
鳥居崎「5ポイント」
「僕は電車で妊婦さんに席を譲った」
鳥居崎「8ポイントだ」
パチパチパチパチ
ユウキ「ささやかな親切の発表会だぁ…!」
弦太郎「どの話しも心に響くぜ…!」
江口「僕は今日……大杉先生のテストが風で散らばった時…1枚も拾わず…逃げました…」
「「「えぇ~…?」」」
鳥居崎「情けない男だ…。マイナス10ポイント」
『(何なの…?このポイントって…。何かここにいると…気分悪い…)』
鳥居崎「でもキッグナスはこう言うさ。お前なら出来る…ってね」
「「「おぉ~!」」」
パチパチパチパチ
鳥居崎「みんな。私らは何だ?」
「「「みにくいアヒルの子」」」
鳥居崎「でもいずれ美しい白鳥になる…」
「「「白鳥になる!」」」
鳥居崎「讃えよう!!私たちの英雄を!!キッグナス!!」
「「「キッグナス!!」」」
鳥居崎「キッグナス!!」
「「「キッグナス!!」」」
会場にはキッグナスコールが響き渡る
そして変な音楽が流れ出す