第21章 ☆超・絶・磁・力
ユウキ「メテオが…助けてくれた…!」
賢吾「もう行こう。選抜会が始まる」
賢吾は留美の手を取った
『賢吾くん…!』
は賢吾の腕を掴んだ
ズキンッ…!
『っ…!』
賢吾「…?」
賢吾は不思議な顔をするが、そのまま行ってしまった
隼「おい歌星!!」
ユウキ「うぅ~…!…あ、そうだ…弦ちゃんに…」
ユウキはバガミールを起動させ、弦太郎にさっきのことを話した
ユウキ「弦ちゃ~ん…どうしよぉ~…!」
弦太郎《そうか…賢吾のやつ…俺を呼ぶのをそんなに嫌がったか…》
そこで通信は切れてしまった
ユウキ「どうしようぅ~…」
『あの…私…ラビットハッチに忘れ物したから…ちょっと行ってくるね』
ユウキ「うん、わかったぁ~…」
―――――
『いたた…』
はラビットハッチで、誰にも見つからないように怪我の治療していた
『やっぱり…少し血が出てたんだ…』
患部は赤黒く、出血していた
『ブラウスにちょっと付いちゃったな…』
ウィーン…
『!!!』
バッ
は急いでブレザーを着た
流星「さん…?」
『朔田くん…?』
流星「傷…大丈夫…!?」
『……………』
流星「…貸して?」
流星は消毒液と包帯を取った
『いいよ…自分でやるから…』
流星「無理しないでよ…」
『…あの…このこと…誰にも…言わないで…』
流星「え…」
『お願い…。言わないで…』
流星「どうして…」
『みんな心配症だし…怪我したって言ったら…戦うなって言うと思うから…』
ギュ…
『…!…朔田くん…!?』
流星がいきなりを抱き締めた
『いきなりどうし…』
流星「頼ってくれてもいいんじゃないかな…」
『え…?』
流星「頼ってよ…もっと…」
『朔田くん…?』
流星の抱き締める腕は強く、彼にも心配をかけているんだなと痛感した
『…朔田くんって…あったかいね…』
流星「え…?」
『すごく…あったかい…』
流星は大切なものを守るかのように、を抱き締めた
流星「(姫は…俺が守る…)」