第16章 ☆聖・夜・合・唱
―――音楽室―――
『ユウキはもう少しちゃんと音をわかった方がいいね』
ユウキ「えー、でもでも、はやぶさ君ソングは素敵でしょ~??」
『う、うん………あれ』
ユウキ「どうしたの?」
『本…ラビットハッチに置いてきちゃった…』
ユウキ「じゃあ取りに行こうか!」
『うん』
ズキッ…
『ダメ!!逃げるよ!!』
ユウキ「えぇっ!?」
ガラッ!!
『!!』
ユウキ「ゾディアーツキターーーー!!」
《いい加減にしろ…その…間にさわる声を永遠に消し去ってやる…!!》
『声…!?』
《お前じゃない…!城島ユウキだ!!!》
『はぁ!?』
ユウキ「おりゃぁぁぁ!」
ユウキはギターをゾディアーツに向けて振り上げた
ゾディアーツがギターを掴むと石に替わった
『!!』
ユウキ「キャァァァァァ!!」
『ユウキ!!』
はユウキの腕を掴んで走り出した
ユウキ「イヤァァァァ!!」
『オリオン!!』
《やぁ》
『やぁじゃない!!力をかして!』
《できない。力を開放するものがないんだ》
『開放ってなに!?この前はできたのに…!!』
《この前はあって今はないもの》
ユウキ「誰と話してるの!?きゃっ!!」
『えっ!?きゃっ!!』
ユウキとは転んでしまった
あの時あって今は無いもの…
『!!…わかった』
ユウキ「なにが…!?」
『ピンだ…ヘアピン!!』
ユウキ「え!?」
《そう。あれは誰にもらった?》
『お母さん…!』
《君の力は君の母親の力と似てる。その開放に使えるのは君の大切な宝物だけなんだ》
『あれはお母さんからもらったヘアピン…!だからあの時…!』
《そう…。力が発動した》
『だから…』
ユウキ「~!!!」
『!!』
気がつくともう目の前に
『ユウキは…私が守る…!』
弦太郎「待てー!!!」
ユウキ「弦ちゃん!賢吾くん!」
弦太郎「お前!!元山だな!?」
《…あぁ》
スイッチを切って現れたのは美術部の元山だった