第2章 私の好きなひと
あれから、何となくてっちゃんと連絡をとっていない。
以前は毎日のように連絡をしていたのに。
その代わり、毎日のように隆二くんから連絡が来ていた。
「はい。もしもーし。」
「おつかれー!今から帰り。何してたの?」
「てっちゃんに、最近連絡してないなーって考えてた。」
「…。あーそう。今から哲也さん達とのみにいくけど、来る?」
「え?ほんと?!いくー!」
久しぶりにてっちゃんに会えると思うと心が弾んだ。
待ち合わせ場所に着くと、岩ちゃんと隆二くん、てっちゃんの三人がいた。
「なんか、異色コンビ(笑)」てっちゃんの姿を見つけるなり、飛び付く。
「てっちゃん!久しぶりだねー!!会いたかった。」
「ほんと、久しぶりだなぁ。」頭をなでながら微笑んでくれた。
私、この雰囲気にいっつも包まれてたいなぁ。
「さー、何飲もうか?」
飲み物が運ばれてきて、皆それぞれ飲む。
隆二くんの、ペースが早いのが気になった。
みんな、それぞれの夢や仕事の話を語っていた。
いつのまにか、恋愛観の話になった。
「名無しちゃんは、どんな人がすきなの?やっぱ、哲也さん?」
「うーーん。そうだねぇ。てっちゃんは完璧だなぁ。イケメンだし、優しいし、コーヒー詳しいし、頼りがいあるし。」
「おー、のろけてるー(笑)」
「いいお兄ちゃんだよー!ねー?」
「うわー。お前あげてさげたねー(笑)」
「結局それかぁ。面白そうだったのにぃ。」
がんちゃんがニヤニヤしてる。なんだろ?
「てっちゃんは?」
「うーん。俺はね、甘えさせてくれる年上!」
「へー!以外ですねー!じゃー、隆二さんは?」
「俺は、名無し。それ以外興味なし!すいませーん!おかわり!」
「だめだ、隆二さん完全にできあがってる。」
確かに、この前はお酒に弱そうに見えなかったけど、今日はかなり酔っぱらってるみたい。
「隆二くん。お水飲んで。明日に響くよ。」
「はーい。」
素直でかわいい隆二くんのときは、いいこいいこしたくなる。