第2章 私の好きなひと
てっちゃんとタクシーにのってお家に帰る。
車内でなんとなく沈黙が続く。
てっちゃんは、私のこと妹って思ってるんだぁ。
確かに私もお兄ちゃん的存在に感じていたけど、いざてっちゃんからそう言われるとなんか落ち込む。
「どうした?気分わるい?」
「ううん。大丈夫だよ。」
「元気ねーじゃん。」
「てっちゃんは、私のこと妹って思ってるの?」
「うーーん。そうだなぁ。ほっとけない存在なのは確かだな。いつも横に置いておかなくちゃ落ち着かない。」
「えーなにそれ(笑)私、マスコットみたいじゃない。」
「それだ!マスコット。かわいいマスコットだよ。」
「あんまり嬉しくないなー。」
なんだろ?この寂しい気持ちは。