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【降谷零】意地悪すぎだよ!降谷さんっ!!~翻弄しすぎの上司~

第8章 忠告


~ 降谷side ~

「すみません、出るのに遅くなって」
『いいのよ、バーボン。それより今いいかしら?』
「あなたのいいかしらは数分で終わらない事が多いのでなるべくてっとり早くお願いしたいのですが…」
『あら、もしかして取り込み中かしら?』
「まぁ、でも大したことじゃないですよ。それより用件はなんでしょうか?」
『んー…特にこれと言った用ってほどでもないのよ。たまには食事でもと思って』
「珍しいですね。あなたからお誘いなんて」
『まぁ、次の仕事の事もあるし…』
「そうですか。とはいっても今日は残念ながら僕はもう先程食事を済ませてしまったので…」
『なら明日。ディナーの前に買い物、付き合ってくれるかしら?』
「全く…どうせ僕の運転で、なんでしょう?」
『あら、女性に運転させる気?』
「解りました。何時にどこへ向かえばいいですか?」
『そうねぇ…13時に109の前で待ち合わせましょう?』
「…ハァ」
『あら、何か不服?』
「ベルモット…あなたはかなり目立つんですよ?もう少し落ち着いた場所ではだめですか?」
『放っておけばいいのよ。周りなんて…』

そういって約束を取り付けたベルモットと切った後にため息を吐く降谷。

「明日か…ベルモットにバレなければいいが…」

そう…意外とベルモットは勘が鋭い。雅の事がばれない様にしなくてはならない…まぁ簡単と言えば簡単な事。今までも同じ様にやり過ごしてきた。ノックとばれない様に、それでいて想い人が居るとばれない様に…

何が何でも隠して見せるさ…雅の事を…

そう考えながらも降谷は梓の携帯に電話をかけた。

『もしもし?安室さん?』
「あぁ、梓さん。明日なんですが、外せない用事が出来て少し仕込みだけしておきますので。ポアロお願いします。」
『えーー!またですか?なんでそんなに安室さんの用事は入る時は急なんですか!!』
「すみません。本当に迷惑かけて…」
『いいですけど…高いですよ?』
「解りました。クスクス」
『安室さん?今外ですか?』
「えぇ。食事して、帰ろうかというところです。」
『外食ばっかじゃ太っちゃいますよ?!それに時々冷えますから。しっかりと休んでくださいね?』
「ありがとうございます」

そう言いながらも通話を切った。時計を見ると出てからやはり幾分か時間は経過している為急いで戻った。
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