【降谷零】意地悪すぎだよ!降谷さんっ!!~翻弄しすぎの上司~
第24章 接触
ゆっくりと食べ、話しながらも時間は過ぎて行く。少し遅めだったと言えど、普段の職場内での食事に比べればちゃんと摂れ、ゆっくりと味わう事も出来た。それからまた少し見て回りそろそろ2人が落ち合ってから8時間が過ぎようとしていた。
「あら、もうこんな時間。余り連れまわしてもいけないわね」
「いえ…!私もすごく楽しかったから!」
「そう?なら良かった。それじゃぁ、またお誘いしてもいいかしら?」
「はい!喜んで!」
「そうだ、今度会う時にはぜひパンツで来て。私の愛車でどこか行きましょう?」
「…」
「どうしたの?」
「いいんですか?」
「えぇ、もちろん。」
そういって次の約束を取り付けた2人。しかし今のこのままで帰らせるわけにはと思ったのだろう。ベルモットは雅を待たせた状態で電話を掛ける。
『もしもし?』
「……クスクス、一緒に居るのがHoneyだと出るのが早いわね、バーボン」
『どうしたんですか?』
「そんなに焦らなくても大丈夫よ。少し荷物が増えてしまったの。迎えに来てくれる?」
『それは構いませんが…』
「心配しないで。Honeyに手は出してないから。」
『……そう言う問題では無いと思うのですが…それはそうと、どちらに行けば?』
「そうね…ベルツリータワーの近くで大丈夫。」
『…解りました。近くなったらまた電話します。』
そういって電話は切れた。スッと携帯を鞄にしまうとベルモットは雅の方を向いた。
「さ、カボチャの馬車が来るまでゆっくりとしていましょうか。」
「かぼちゃって…」
「まぁ、白カボチャだけれどね」
その言葉とさっきの電話の相手で有ろう名前から降谷が来るのだろうと思っていた。
待つ事15分程…
ピリリリリ…ピリリリ…
「もしもし?」
『僕です。ベルツリーまで来たんですがどちらに?』
「解ったわ?ありがとう。」
『南側に居ます』
そう聞いてベルモットは雅を連れて迷う事なく進んでいった。そうして白い車を見つけると同時に降りてくる人影。そう、降谷だ。
「ありがとう、バーボン」
「いえ…・・・・それにしても又買いましたね…」
「私のじゃないわよ?」
「え…?」
「ベルモットが買ってくれたの」
「まさか…」
「あら、お言葉ね、初めてのデート。プレゼント位させてくれてもいいんじゃなくて?」