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【降谷零】意地悪すぎだよ!降谷さんっ!!~翻弄しすぎの上司~

第23章 甘いトラップ ★


いつも通りに黒のスーツ…という訳では無いものの、安室でも降谷でもない衣で立ちで車を出したバーボンはそのまま待ち合わせの場所へと向かっていった。

渋滞に巻き込まれるわけでもなく、すんなりと思った通りに着いたバーボンの車は駐車場で少しの間待機となっていた。シートに深く座り、携帯を見つめる。

「連絡は…来てないか…」

そう思いながらも、ふぅ…っとため息を吐きながらも手を見つめていた。

「何を言われる事やら…」

そう呟きながらもベルモットとの約束の時間を待つバーボン。それから時期に車を降りて、一足先にタワーを登って行った。

「結構人が居るな…」

そう話しながらも辺りを見渡していると、少し離れた所に遠くからやってくるベルモットの姿が見えた。

「来ましたか…」

ゆっくりと歩き出したバーボンはベルモットに並んだ。

「ごめんなさい?待たせちゃって…」
「いえ、僕も今来たところですよ」
「あら…そう?」
「えぇ。それで…?話とはなんでしょうか?」
「……場所、変えましょうか」
「……」

そのひと言でバーボンはただの遊びでは無い事を察した。そうはいっても初めからベルモットに呼ばれた時点で遊びであるはず等無いのだが、買い物のつきあいだけなのかとも想っていた。

「それじゃぁ…どこに行きます?」
「そうね、それじゃぁ、手っ取り早くカフェラウンジにでも行きましょうか?」

そう誘われた。展望デッキからさらに上に上がりプライベートラウンジに入って行く。予約していなくても入れるものの結構金額も質も上がるのだ。

(…ここに来るって事は相当…何かあるか…)

そう思っていたバーボンに気も留めず、ベルモットは入って行く。その後ろについて通された席に着いた。

「ご注文は?」
「ホット。あなたは?」
「僕もホットで」
「かしこまりました。

ボーイはスッと頭を下げてその場を離れていく。2人きりになったそのテーブルは窓際の比較的静かな所だった。そのまま向かい合ったままでベルモットからの会話の切り出しをバーボンは待っていた。
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