第8章 六人目のマギ シンドリア [完]
『良い国だねー!ここにして良かったよ!』
アメジストの付いた短杖を持ちながら辺りを見渡す
『人を寄せ付けない絶海の孤島って聞いてたけど…流石に国民は沢山いる~!』
キャッキャッとはしゃぎ人の間を器用に通ってく。
『美味しそうな果実~!ねぇ、おねいさん?これはなんて果物?』
ニッコリと店を開いていた"おねいさん"に話しかける。
「あらま!いやねぇー!おねいさんって歳じゃもうないわよ~!
これはね、桃って言うのよ?」
お代は良いから食べてみなさいっとに手渡す。
『え?いいのー!ありがとう!!』
桃を両手でしっかり受け取ると齧り付く。
『甘ぁーい!凄く美味しいね!』
「そうかい、そうかい気にったかい!そりゃあ良かった!」
高らかと笑う"おねいさん"。
『あの一番高い建物はなぁに?』
白い建物を指さす
「あぁ、あれはね王宮だよ!」
この国の王様が住んでるのさ!と教えてくれる"おねいさん"
『へぇー!王様があそこに…!』
ありがとうおねいさん!と言って建物まで走っていく。
『けっこう…とおい…』
ハァハァと走る。
『もういいや、飛ぼう!』
アメジストのついた短杖をひと振りするとの身体が浮く。
王宮まで一直線に飛んで行った。
王宮に近づくと建物の形状が細かく分かってく。
は庭に降り立つ、ルフの流れを見るそして……
『あっちだね…』
強いルフの流れには王宮を歩き出す。
そして一つの扉にたどり着く。