第7章 美しき暗殺者 ｼﾝﾄﾞﾊﾞｯﾄ [完]

『私は…シンの、剣であれれば…』

手をギュッと握る。


ｼﾝ｢…君は俺の剣だ。それは変わりはしないよ…｣

近寄らずその場でそう告げるシンドバット。


『シン…』

顔を上げシンドバットを見つめる。


ｼﾝ｢近くに…来てくれないか…｣

手を差し伸べ切なげに告げる。


ｼﾞｬｰ｢シンを許したのなら行って差し上げなさい。｣

ジャーファルはクーフィーヤを被り言う。
はこくんと頷きながら立ち上がりシンドバットの元へ行く。


『シン…お風呂入ったの？』

あと少しの距離で立ち止まる。

ｼﾝ｢あぁ、そうしないとは近づいてくれないだろう？｣

手を差し伸べたままの言うシンドバット。

『わ、私のため？』

露出の高い服を握りしめシンドバットに聞く。

ｼﾝ｢あぁ、。君のためだ。｣

はその言葉を聞くとシンドバットに近寄って手を差し伸べられてる手の範囲に入った。


ｼﾝ｢あぁ、ｯ!!!｣

シンドバットはを強く抱きしめ深く息を吐いた。

ｼﾝ｢がジャーファルに連れていかれた時、自分過ちの深さに気づいたよ。この手にまだ抱きしめられて良かった。｣


抱きしめならがら口早にそう言うシンドバット。


ｼﾞｬｰ｢これに懲りたら女癖を治すことですね…｣

ジャーファルは呆れた目で抱き合う二人を見る。


ｼﾝ｢あぁ、そうするさ。｣

シンドバットはを姫抱きにするとジャーファルに背を向ける。

ｼﾝ｢ジャーファル一応言っておくがは俺のだからな！｣

顔だけ振り向き宣言するシンドバット。
そして出て行った。


ｼﾞｬｰ｢存じ上げておりますって。｣

シンドバットの背を見送るジャーファルであった。



[完]