第5章 滅んだ民の生きる場所 シンドバット [完]
ジャー「奴隷を使い競技場を開いている所があるとか……」
シンドバットの完成させた書類を見ながら言う。
シン「あぁ、俺の耳にも届いているさ……
負けたら最後奴隷になって競技場で闘わされるんだろ?
その代わり勝ったらなんでも貰える。」
ジャー「どう思います?」
トントンッと書類を揃えるジャーファル
シン「シンドリアで起きてるなら止める他ないだろう?」
腕を組みながら話すシンドバット。
ジャー「聞いた話だと迷宮攻略者も中には入って居るとか……」
真っ直ぐシンドバットを見つめる。
シン「迷宮攻略者の奴隷…か、」
シンドバットは首摩る。
ジャー「大丈夫ですか、シン。」
眉間に皺を寄せてその様子を見る。
シン「あぁ、大丈夫だよ。今日の仕事は終わりだったな…?」
ジャー「ぇえ!おやすみになられて構いません。」
薄ら笑いかけるジャーファル。
シン「闘技場に行こう。」
席を立つシンドバット。
ジャー「はぁ!?またいきなり!」
せっかく纏めた書類を床に落とすジャーファル。
シン「厄介な事は早めに済ませたいだろう?」
扉に向かって歩き出す。