第18章 禁欲中と宴 シンンドバット [完]
シン「あぁ、…泣かないでくれ。」
シンドバットはへと手を伸ばす。
シュッ_____
シンドバットの頬に短剣がかすった。
『挙げ句の果てには唇にまで紅をつけて!!妻としてこれ以上の、熱鉄を飲む事はありませんわ!
これ以上の思いをするくらいならあなたを殺して私も死ぬわッ!!!』
自分の喉元へ短剣を向け泣く。
シン「ジャーファル見てないで止めてくれ!!!」
ジャーファルは動かなくてシンドバットは助けを求める。
ジャー「今回の件は一切関与しないでくれとの事です。それに月経中のがデリケートなのはシンあなたが一番よく知ってるでしょう?」
シン「なぁッ!?」
バッとを見るシンドバット。
の剣の腕前はシャルルカンが保証する程の腕前。
シン「ッ!!!落ち着くんだ!」
『聞く耳持ちませんわ!覚悟なさい!シン!!』
シンドバットに切り掛る。
シンドバットはすかさず剣で受け止める。
『部屋であなたのイチャイチャしてる声を聞いてどれだけ悔しい思いをしたかッ!!!営みまでは出来なくても!くっついて口付け位なら今だって出来ますのに…』
あなたって人は…と泣きながら剣を押してくる。
シン「済まなかった!俺が悪かったから剣を収めてくれ。」
『紅の付いたその口で何を言われても信用できませんわ!』
キィン_____シュッ_____
と剣を受け流し切り込む。
シン「(流石はシャルルカンに習ってただけはあるな…でもッ)」
切り込んできた剣を受け止め、はじき返す。
の手から短剣が離れた。
シンドバットは近くのコップを手に取り口に含むとの手首をつかみ引き寄せ口付ける。
『ンンッ!!!んく……んくッ…』
の喉に葡萄酒を流し込む。
次第にの顔は赤くなり、くたりと動かなくなった。
シャル「王サマの作戦勝ちだな…」
一部始終を見ていたシャルルカンがそう言う
シン「は酒に弱いからな…」
くたりと、動かないを姫抱きにする。
シン「あとは皆で楽しんでくれ…俺は、部屋に戻る。」
を抱えたままその場を後にした。
[完]