第15章 愛し君に… シンドバッド [完]
ジャー「なるほど…」
ジャーファルはへと近寄ると額に手をやる。
ジャー「風邪…ですかね。とりあえず医者にかかった方がいいでしょう。」
シン「じゃあ、ベットに寝かせて…」
そう言うとはシンドバットへとしがみつく。
『や、いや、離れたくない。』
シンドバットの胸に顔を埋め泣きじゃくる。
ジャー「シン、仕方ありません。あなた事布団に入ってください。」
ベットの布団を捲るとそう言うジャーファル。
シン「あぁ、分かった。」
シンドバットはを抱いたまま布団へと入った。
シンドバットの背もたれには沢山のクッションが置かれ上体を起こした感じになった。
ジャー「私は医者を呼んできますのでそのままお待ちください。」
そう言うとジャーファルは部屋を出ていった。
アリ「俺もこの辺で失礼します。」
ペコりと頭を下げ出ていくアリババ。
シン「…大丈夫か?」
背中を摩りに問う。
『頭痛くてね、グラグラして、吐き気もしてね…苦しいの。』
あとね、シンが良く見えない。
と言うの体温は凄く高かった
ジャー「医者を呼んできましたよ。」
「あら?王様もご病気かしら?」
一緒に横になってるシンドバットを見て言う女医。
シン「離れるのを嫌がってだな…」
そう言うシンドバットの服を離さない。
『シン、離れたくない…』
シンドバットの胸に顔を埋める。
「あらまぁ…じゃ、そのまま診察しましょうか。」
額に手を当て、脈をとり、聴診器で呼吸の音を聞く。
「最後に大きくあーんしてくれるかしら?」
『あーーー』
言われた通り大きく口を開く。
「うん。扁桃腺が晴れてる。熱もあるし、風邪ですね。」
ジャー「環境の変化のせいでしょうか?」
「この様子を見ると来る前から前兆はあったはず……気づいて無かっただけね。」
シン「そうか…昨日からもう…」
シンドバットは肩で息しているを切なげに見る。