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【マギ】短編集 中編集 の予定。

第14章 安らぎを… シンドバッド [完]





この人の過去なんて私は知らない。

だけど八人将の皆さんやこの国の人を見てれば私にだってわかるんだ。




どれだけこの人がいろんなものを背負ってここまで来たか。




私にだって手を差し伸べてくれる
優しい人だって。すごい人だってわかるんだ。





少しでも力になりたい。
なれればいいのに、できることなんて何もない。







「シンドバッド様。私はもどかしいです。
 

 
 私は貴方に助けていただいたのに
 貴方のためにできることがない。

 

 私は何をしたら・・・。」





何をしたらその苦しみ
和らげることができますか?












「は働き者じゃないか。できることがないなんて・・」





「そうゆうことではないんです!
 
 貴方が苦しくても、悲しくても力になれなくて、

 今みたいにうなされてる貴方をみると
 
 


 どうしようもなくこの胸が痛むのです。
 
 



 少しでも貴方のために何かしたい。
 役にたちたい・・・。

 なのに・・なにも・・・・。」





言葉を遮って自分の「想い」を吐き出す。








「・・・なら、これからも
 シンドリアのために


 俺のために、ずっとそばにいて欲しい。」




耳元でささやかれたその言葉。
私は目頭が熱くなるのを感じた。







そばにいてもいいんだ。








なら私は貴方のそばにいる。



貴方のためなら、ううん、貴方がいるなら
この先何十年、何百年。それどころか




何千年先だって私はそばにいる。
その中で私はこの人の役に立って見せよう。






直接伝わってくる鼓動。
私も貴方の背中に手をまわして


強く抱きしめた。


[完]
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