第12章 宝石の魔女 ｼﾝﾄﾞﾊﾞｯﾄﾞ [完]

シンドバットside


酒を飲み日陰で休んでいたらいつもの間にから寝てしまったらしい。目がさたら身ぐるみ剥がされていた…


｢ボスにい良い手土産が出来やしたね！｣


｢おうよー！今日はうまい飯が食えそうだぜー！｣


走り去っていく盗賊団。


ｼﾝ｢また、やってしまった…｣






とある盗賊団アジト_

ｼﾝ｢ここか…｣


｢誰だ！｣

ｼﾝ｢(やべっ)｣

シンドバットは近くの壁に隠れる


『石（セキ）は我の命を受け 煌々輝々（こうこうきき）と魔を葬（はぶ）る 宝石の魔女……名を。

随分と悪いことしてるみたいね……』


｢あぁ、俺達は盗賊だぜぇ？｣


『悪い子にはお仕置きが必要みたいね

晶喚（ラーデン）！
姿なせ勇壮なる五月
切り裂け戦力に瞬く閃光のごとく

騎士の一撃 (エアレッセン)！』


緑色の騎士の宝石をした何かが敵を一掃した。


『たわいもないわ…』


長い髪を後ろへと流す彼女。


盗賊の1人から鍵を取り前へ進んでいく。

ｼﾝ｢すまない、ちょっといいかな？｣

それを合図に彼女へと声をかける。



『変質者？』


呆れたのか腰に手を当て問われる。



ｼﾝ｢あ、いや…違うんだ。この盗賊団に身ぐるみ剥がされて…｣



手を前に出しブンブンと振る。



『なるほど…丸腰でここに来たと。』



結構危険なことするのね…とシンドバットに歩み寄ると使っていた肩掛けを渡す。


『先に宝物庫に行きましょうか…

あなたの着替えを探しに。』


そう言うと扉を開ける。

ｼﾝ｢あ、あぁ、助かるよ…｣


シンドバットは肩掛けを肩にかけた。

扉を開けるとそこにはいかにも頑丈です。と言わんばかりの宝物庫があった。

『この鍵穴的に……これかしら？』

一番大きな鍵をさし回す。


____ガチャン


ｼﾝ｢開いたな…｣

二人で扉を開ける。


ギィィｲｲｲｲｲｲｲ_____


ｼﾝ｢(剣に盾…どれも、自分のモノでは無いな…。)｣

『あったわよ…これじゃない？』


彼女は俺の方へと振り向く。


ｼﾝ｢あぁ、これだ！ありがとう。えっと……｣

『よ。』

ｼﾝ｢ありがとうな、。｣


ニッコリと笑いかけるシンドバット。

『ｯ!!!後ろを向いてるから早く着替えなさい!!!』