第13章 ご報告。
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シリアルを食べ、今日の準備をする。
時間を見ると6:15頃になっていた。
「こーたろーさん、ちょっと早いけど起きて」
「……ねみい……ねる」
「ダメ、朝練ある」
「……っふあぁあ、ん゛ー…起きるか」
あくびをし、身体を伸ばして起き上がる。
ただそれだけのことなのに、何故か
目が離せなかった。
——あ。
彼が一言漏らした。
「どうしたの?」
「やべえ、ワックスある?」
「あー…ゆるふわとかのならあるよ」
「俺の髪の毛はスーパーハードです!
…まあ仕方ねえ、コンビニで買うわ」
「なんかごめんね、家取りに行く?」
「んや、どうせこれからはまおん家
来ること多くなりそうだから買って置いとく。
………ってダメか?」
「ダメ、な訳ないじゃん」
「っしゃあ!
とにかく、コンビニ寄るし髪あげたいから
早く出ねえと間に合わねえな」
「朝ごはんどうする?」
「なんかある?」
「シリアルならあるよ」
「おー!じゃあ食べる!」
彼はシリアルも好きみたいだ。
少し安心して、素早く出す。
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