第12章 甘やかさないで。
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とりあえず、シャワーを浴びる。
やっぱりその日のうちに誘うとか
引かれたかもしれない。
て、より。
そこまで私自身がしたいわけじゃないのに。
どうしよう、どうしよう、どうしよう。
光太郎は痛くはして来ないかもしれない。
————…‥怖い。
シャワーなんて、いつも通りだから
すぐに終わってしまう。
とにかく、化粧水。
髪は…ドライヤー貸してたんだ。
髪の水気だけ取ろう。
お風呂を出て、すぐにテレビが
付いている事に気付いた。
「おー、おかえり!ごめんテレビ付けてた!」
「ん、大丈夫だよ」
テレビの音とか、久々に聞いた。
「これ!面白くて俺好きなんだよね!
一緒に見よーぜー!」
「全然知らない!見る!」
「ん!」
そう言って腕を広げる。
彼の大きな身体に甘えてすっぽり収まる。
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