第11章 Will not forget.
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「予選〜突破!だーーーー!!!!」
無事に東京地区で残れて
こちらは大きな声を出して喜んでいる木兎くん。
「木兎!来年は俺らも残ってやるからな!」
「うるせえ黒尾!さっさと帰れ!」
「へーへー、あ!まおちゃんだ!
まおちゃーん!まったねー!」
黒尾くんに全力で手を振られる。
とりあえず、ぴらぴらと手を振り返す。
「まおー、いつから黒尾くんに
ちょっかいかけられる様になったのー?」
「夏合宿かな」
「なーるほどー」
今日の試合の反省、と言っても
やっていた本人達がよく分かってる。
「井闥山とはやっぱりダメだ。ストレート」
「トス、もう少し高くしてみますか?」
「うーん、押し切れそうなんだけどなー」
「木兎自体マークされてるから打ちづらいのはあるよな、
囮も使わねえと」
私たちももちろん色々まとめてあるが
本人達がその上をいく話をしているのを
聞いていると、強い人達は考えながら
動いていると言うのがよくわかる。
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