第10章 春高前のひと時。
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「あかーし!もう一本!」
「はい!」
今日も今日とて、2人は元気です。
11月初めなのに凄く今日は寒い。
「っえくち!」
いきなりで、気の抜けたくしゃみ。
恥ずかしいと思ったけど、2人は練習してる
から気づいてないはず。
スウェット、持って来れば良かった…
「まおー!俺のジャージで良ければ
そこにあるから羽織っていいぞー!」
「あ、ありがとー!」
「大丈夫だぞ!まだ着てないから臭くないし!」
「寒いから借りる〜、ありがと!」
ボール打ちながら私の事も見てたのか…
たしかに色んなところを一瞬で見なきゃ
いけないから、それの延長かな?
「あかーし、ちょっと」
「はい」
最近は、ずっとストレートだ。
クロス打ちを止められるようになってから。
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