第8章 勉強会、と言う名の。
.
「注文もしてないのにはしゃぎ過ぎた…」
「しかも今日騒ぎに来てねえしな!勉強!」
とりあえず、とポテトの大盛りを頼む。
あとは人数分のドリンクバー。
合宿が終わった後はテスト前だからと
流石に部活の時間も削られ、そして今に至る。
テスト、今回物理は比較的簡単だったはず。
そしたら数学を今日しようか…
悩みながら紅茶をグラスに注ぐ。
「気難しい顔してどーした?」
失礼ながら、勉強とは無縁そうな
笑顔がこちらに微笑んでくる。
「今日は数学にしとこうかなって」
「日替わり制なの!?」
「1教科とかにしておかないと頭に
入らないから、そうしてる」
「っはーーー!頭いいやつって
やっぱりそれっぽく勉強してるよな!」
「頭は良くないけどね」
「でも、勉強するだけえ偉いわ!」
そう言って、何もないように頭を撫でてきた。
.