第6章 初の夏合宿。
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「ヘイヘーイ!黒尾じゃん!」
「うるせえなァ相変わらずよ」
黒尾、と呼ばれる音駒高校の男の子。
木兎と仲良いんだ。流石木兎のコミュ力。
3年生なんて正直目でもないくらい
私たちの学年が盛り上がってた。
だからかな。
「おい木兎、お前うるせえんだよ!
ちょっとは黙れないのかよ」
「…へーへー、分かってますよ〜」
「なんだよその態度…」
ガタっと掃除道具を倒して驚かしてやった。
先輩はビックリしたらしく
すぐどこかに行ってしまった。
「まお!…お前」
「木兎に前助けてもらったし、ね?
その時言えばいいのに、呼び出しとか」
「気に入らないんだと!俺の事!」
ワハハハハ!と言って呼び出しされた
事なんて気にしている様子は無かった。
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