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My Horned Owl Boy vol.2

第18章 影。




目が赤い。
コレで体育館入らないよ……

トイレで顔を洗っていたらちょうど
雪絵ちゃんが入ってきちゃった。


「まお〜!木兎から聞いた!
酷いことされたんでしょ?
無事で良かったよー……」

「ん、光太郎が来てくれたから
何もなかったよ」

「かおりに言ったらさ、かおりが顔色
変えて木兎になんか言ってたんだよね。
それで木兎走ってったんだけどー」

「あの女の子、光太郎が好きだったんだね」

「…木兎好きとか、変わってるけど
まおもだからそんな事言えないー」

「私の事、許せなかったんだね」

「人を蹴落とす前にやる事があるよー。
まおは気にしなくて大丈夫」


私の周りは、優しいで溢れてるな。
少し腫れた目で体育館に入る。


「まお〜!遅えぞー!」

「喉乾いたー!休憩すっぞー!」

「まおさん、タオルください」

「おい赤葦!まおからタオル
受け取っていいのは俺だけだぞ!」

「はー?部活中は皆のマネだぞ、
つまり皆のまおだからな?
木兎だけのじゃねーぞ?」

「うるせー木葉!黙ってろ!」


いつも通り、騒がしくて楽しい人達。
兎にも角にも、助かった。

明日、絡まれないだろうけど
もしも絡まれたら徹底的にやろう。

今日は言えなかったけど
次は————

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