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My Horned Owl Boy vol.2

第1章 気になる、黄色目のあいつ。




「私の名前、知ってるんだ」

「んー?まあ、同じ部だし?つーかよ!
こんなにも話しかけられないから
俺嫌われてると思ってたわ!ワハハ!」


話すと、明るくなれる人だ。
ふっと笑みがこぼれた。


「笑った顔、初めて見た!かわいいじゃん!」

「あ、木兎、まお困ってるから
からかわないでようるさいー」

「雪絵さっきから酷くない?俺なんかした?」


この2人みたいに、仲良くなりたい。
今までの気持ちとは違うモヤモヤ。

これは何だろう。

そんな事を思いながら家に帰る。
暗い家。
入っても誰の声もしない。
1人暮らしならそれが当たり前である。


今日はなんだか色んなことがあった。
木兎、下の名前なんて言うんだろう。
彼女はいるのかな、好きな人とかも。

気になる。


この気持ちの名前に気づきつつ、私には
要らないものだと思い、そっと目を閉じた。

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