第3章 夢への一歩
ー宏光視点ー
さっきまでるうなの声が聞こえてた電話。
今はただの機械………
宏光「るうな……………ごめんな」
本当は、今すぐにでも会いに行って抱きしめてあげたい。
強がってるけど、本当は寂しがり屋のるうな。
我慢してるのが、声を聞くだけでわかる。
わかるから……よけいに辛い………
宏光「撮影が終わる頃には、一緒にいれるといいな」
俺は今、初めての事に挑もうとしてる。
初映画で………初主演
玉や藤ヶ谷が映画に出るって聞いた時は、正直羨ましかったし、俺もやりたいと思ってた。
けど、いざ自分が出ることになったら、こんなに大変な事なんだと………
二人が苦労してた事……ひしひしと痛感してる。
大変だけど、この映画がクランクアップする頃には、今よりもっと成長できている気がする。
………うんん、そうなる様に頑張ろうと思う。
俺は映画、るうなはデビュー
お互い今が大事な時
宏光「るうなに負けない様に、俺も頑張らなきゃな!」