第2章 通じあった想い
その後、ホテルに泊まろうとしていた私を引きずり………
今、私は………
宏光さんの部屋にいる。
正確には、リビングの入り口で立ちつくしている。
宏光「るうな、コーヒーでも飲む?」
るうな「えっ………うん」
宏光「OK!じゃあ、適当に座って待ってて」
私は言われるままに、とりあえずソファに座った。
……………座ったはいいけど…………これからどうしよう…………
宏光さんの事は好きだし、一応彼氏なんだから、彼女が彼氏の部屋に泊まるのは普通だよね。
…………それはわかるんだけど……………わかるけど…………
……………どうしよう…………ドキドキして落ち着かない………(汗)
宏光「るうな?」
るうな「ほへっ?」
緊張の余り、変な声を出してしまった(汗)
宏光「ははは…………ほへって(笑)はい、コーヒー」
るうな「あっ、ありがとう///」
恥ずかしさの余り、宏光さんの顔をまともに見れなかった。
宏光さんは私にコーヒーを渡すと、当たり前のように私の隣に座った。
…………うっ、どうしよう…………LIVEよりも緊張する………
体中の血液が、宏光さんがいる右半分に集中しているみたい……
………心臓が飛び出しそう
このドキドキ…………宏光さんに聞こえません様に………
宏光「るうな、緊張してるだろ(笑)」
るうな「そんなことないです」
強がってみたけど………ヤバいかも………
宏光「敬語」
るうな「えっ?」
宏光「俺達付き合ってんだしさー、敬語じゃなくていいんじゃない?」
るうな「そんな事言われても………宏光さんは年上だし………」
宏光「彼氏彼女に年は関係なくない?それから"さん"もなし!」
るうな「うー………………努力…………する」
宏光「はい、じゃあ練習!」
るうな「えっ?」
宏光「まずは、俺の名前呼んでみて」
るうな「………ひ……宏光……///」
宏光「はい、よくできました!ははは………」
宏光は満足そうに笑い、私の頭をポンポンと叩いた。